内分泌撹乱化学物質ノニルフェノールのカテコールアミン分泌に及ぼす影響
生体内ホルモンの合成, 分泌, 体内輸送, 結合, 作用あるいは分解に介入することによって生体内の恒常性の維持, 生殖, 発達あるいは行動に影響をあたえる外来物質(内分泌撹乱物質)が原因と見られる野生生物の異常生態が次々に報告されている, p-ノニルフェノールはポリエーテルと結合した形で界面活性剤として使用されている化学物質で, ノニルフェノールが検出された河川において, 魚の生殖系が影響を受けているとの報告がある. 内分泌撹乱物質のカテコールアミン動態への影響を調べる目的で, 神経稜由来のパラニューロンであり, カテコールアミンを合成し, 血中へ放出する内分泌臓器として刺激分泌連関の角研斤に...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 生体内ホルモンの合成, 分泌, 体内輸送, 結合, 作用あるいは分解に介入することによって生体内の恒常性の維持, 生殖, 発達あるいは行動に影響をあたえる外来物質(内分泌撹乱物質)が原因と見られる野生生物の異常生態が次々に報告されている, p-ノニルフェノールはポリエーテルと結合した形で界面活性剤として使用されている化学物質で, ノニルフェノールが検出された河川において, 魚の生殖系が影響を受けているとの報告がある. 内分泌撹乱物質のカテコールアミン動態への影響を調べる目的で, 神経稜由来のパラニューロンであり, カテコールアミンを合成し, 血中へ放出する内分泌臓器として刺激分泌連関の角研斤に, 有効な系として広く用いられている培養ウシ副腎髄質細胞を用いた. 副腎髄質細胞にはカテコールアミン分泌と結びついた機能的に異なるイオンチャネルが存在し, これらのチャネルを介しての細胞内Ca2+の上昇が, カテコールアミン分泌を調節している, 内分泌撹乱物質のひとつであるノニルフェノールは副腎髄質細胞からのカテコールアミン分泌を抑制した. |
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ISSN: | 0387-821X |