産業医科大学病院における持続緩徐式血液ろ過透析および血液ろ過(CHDF/CHF)の現況

目的:当院においては, 1)循環動態が不安定なARFを伴う2臓器ないし多臓器不全および2)SIRSに対する各種humoral mediatorの除去を目的にCHDFまたはCHFを施行している. 本研究では, 同療法よりHDF/HF/HDに移行あるいは血液浄化法を必要としない状態となった離脱群と非醐見群の臨床経過を比較検討し, 離脱群の臨床的特徴を明らかにした. 対象:1996年6月~1998年11月までにCHF/CHDFを施行した24例中24時間以上持続し得た18例を対象とした. 平均CHF/CHDF施行時間は102±102時間(24-356時間), 平均除水量は2057±1050ml/day...

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Veröffentlicht in:JOURNAL OF UOEH 2000, Vol.22 (1), p.103-103
Hauptverfasser: 瓜生康平, 筬島明彦, 海津嘉蔵, 安元公正, 稲田良郁, 穴井博史, 瀬川賀世子, 田中弘, 須田健, 岩本昌子, 高橋一久, 田仲浩平, 上村秀彦, 村上基博, 白石志摩子, 杉山暢子, 渡辺浩行, 相原啓二
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:当院においては, 1)循環動態が不安定なARFを伴う2臓器ないし多臓器不全および2)SIRSに対する各種humoral mediatorの除去を目的にCHDFまたはCHFを施行している. 本研究では, 同療法よりHDF/HF/HDに移行あるいは血液浄化法を必要としない状態となった離脱群と非醐見群の臨床経過を比較検討し, 離脱群の臨床的特徴を明らかにした. 対象:1996年6月~1998年11月までにCHF/CHDFを施行した24例中24時間以上持続し得た18例を対象とした. 平均CHF/CHDF施行時間は102±102時間(24-356時間), 平均除水量は2057±1050ml/dayであった. 結果:1)離脱群の不全臓器数は非離脱群に比して少なく, APACH-II scoreも有意に低値であった. 2)離脱群ではPaO2が72時間後には有意に改善し, FiO2も漸減できた. 非離脱群ではPaO2は時間と共に低下した. 3)pHおよびHCO3-は, 離脱群では正常範囲内で推移した. 非離脱群のHCO3-はCHDF開始時は低値で, 72時間後には正常化したが, アシドーシスは増悪した.
ISSN:0387-821X