副甲状腺ホルモン間欠投与の骨形成促進効果は, 投与量, 荷重の有無, 細胞の分化段階に依存する

【目的】荷重状態と非荷重状態の骨において, 副甲状腺ホルモン(以下PTH)間欠投与が, 海綿骨と骨髄細胞の分化に与える効果を解明することである. 【方法】6週齢の雄性, ddYマウスを用い, 右後肢坐骨神経を切除することによって, 骨不動化モデルを作製した(Nx). 反対側は偽手術(Sham)とした. ヒトPTH(1-34)の投与量は, 4(低用量)と40(高用量)μg/kg BWの2用量を設定し, 週5回皮下注射した. スタート時と処置後2, 4, 6週の時点で屠殺した. 第1実験(組織形態計測):脛骨近位骨幹端部で骨形態計測を行い, 骨量, 骨石灰化速度, 骨形成率を求めた. 第2実験(骨...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Hauptverfasser: 酒井昭典, 阪田武志, 池田聡, 内田宗志, 西田茂喜, 岡崎龍史, 法村俊之, 中村利孝
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】荷重状態と非荷重状態の骨において, 副甲状腺ホルモン(以下PTH)間欠投与が, 海綿骨と骨髄細胞の分化に与える効果を解明することである. 【方法】6週齢の雄性, ddYマウスを用い, 右後肢坐骨神経を切除することによって, 骨不動化モデルを作製した(Nx). 反対側は偽手術(Sham)とした. ヒトPTH(1-34)の投与量は, 4(低用量)と40(高用量)μg/kg BWの2用量を設定し, 週5回皮下注射した. スタート時と処置後2, 4, 6週の時点で屠殺した. 第1実験(組織形態計測):脛骨近位骨幹端部で骨形態計測を行い, 骨量, 骨石灰化速度, 骨形成率を求めた. 第2実験(骨髄細胞培養):骨髄における骨芽細胞の分化に対するPTHの効果を知るために, 脛骨骨髄細胞を採取した. 全骨髄細胞数, 接着能力のある骨髄細胞数, 非接着細胞数, osteogenic noduleの形成数を測定した. 【結果】第1実験:PTH高用量投与は, Nxによる骨量の低下を防止し, 反対側のShamレベルに維持し, 骨石灰化速度をSham以上に促進した.
ISSN:0387-821X