冠動脈疾患における血清レプチン濃度とBMIの検討
【目的】レプチンは, 脂肪細胞より分泌され体脂肪量を調整するとされている血清蛋白である. 今回我々は, 冠動脈疾患とレプチンとの関連性を検討した. 【方法】対象症例は, 平成6年11月以降産業医科大学第2内科にて, 冠動脈造影検査を受けた男性104名とした. 冠動脈造影検査で各冠動脈に75%以上の狭窄を有意狭窄とし, 0枝(39名), 1枝(30名), 2枝(22名), 3枝病変(13名)に分けた. また, 冠動脈硬化度の指標としてGensinrs scoreを用いた. レプチンは, “HUMAN LEPTIN RIA KIT”にて測定された. 【結果】1)レプチン値は, 0枝から3枝病変それ...
Gespeichert in:
Hauptverfasser: | , , , , |
---|---|
Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 【目的】レプチンは, 脂肪細胞より分泌され体脂肪量を調整するとされている血清蛋白である. 今回我々は, 冠動脈疾患とレプチンとの関連性を検討した. 【方法】対象症例は, 平成6年11月以降産業医科大学第2内科にて, 冠動脈造影検査を受けた男性104名とした. 冠動脈造影検査で各冠動脈に75%以上の狭窄を有意狭窄とし, 0枝(39名), 1枝(30名), 2枝(22名), 3枝病変(13名)に分けた. また, 冠動脈硬化度の指標としてGensinrs scoreを用いた. レプチンは, “HUMAN LEPTIN RIA KIT”にて測定された. 【結果】1)レプチン値は, 0枝から3枝病変それぞれ3.438±1.968vs4.240±5.431vs3.550±1.674vs5.977±3.881ng/mlと有意差を認めなかった. Leptin/BMI値は, 0枝から3枝病変それぞれ0.145±0.065vs0.170±0.173vs0. 150±0.068vs0.248±0.153ng/ml/kg/m2となり, 3枝病変のLeptin/BMI値は, 0枝病変に比べ有意(P=0.0081)に高かった. 2)Leptin/BMI低値群と高値群(境界値0.135ng/ml/kg/m2)の2群に分けた際, それぞれの病変枝数とGensinis scoreは, 0.94±0.92vs1.23±1.15枝と28.60±38.38vs38.41±48.57scoreと統計学的有意差を認めなかったが, Leptin/BMI高値群のほうが冠動脈重症度が高い傾向を示した. |
---|---|
ISSN: | 0387-821X |