第2分科会「学術雑誌をめぐる諸問題 -情報流通の現状と対策を探る-」に参加して
I. はじめに 平成18年5月26日(金)ウィルあいち1階セミナールームで開催された分科会2の学術雑誌をめぐる諸問題-情報流通の現状と対応を探る-に参加した. 外国雑誌の価格高騰対策や学術雑誌の電子ジャーナルへの円滑な移行など, 医学図書館が当面抱えている重要課題について討論されることから, 分科会の中では最多の約80名以上の出席があった. 以下, 討論された内容について報告する. II. NPO法人日本医学図書館協会(以下JMLA)による問題提示 前日のパネルディスカッションにおける発表, すなわち学術雑誌をめぐる諸問題-重複雑誌交換, 分担購入, 電子ジャーナル, コンソーシアムの活動-(...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 医学図書館 2006/09/20, Vol.53(3), pp.271-273 |
---|---|
1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | I. はじめに 平成18年5月26日(金)ウィルあいち1階セミナールームで開催された分科会2の学術雑誌をめぐる諸問題-情報流通の現状と対応を探る-に参加した. 外国雑誌の価格高騰対策や学術雑誌の電子ジャーナルへの円滑な移行など, 医学図書館が当面抱えている重要課題について討論されることから, 分科会の中では最多の約80名以上の出席があった. 以下, 討論された内容について報告する. II. NPO法人日本医学図書館協会(以下JMLA)による問題提示 前日のパネルディスカッションにおける発表, すなわち学術雑誌をめぐる諸問題-重複雑誌交換, 分担購入, 電子ジャーナル, コンソーシアムの活動-(JMLA総務担当理事北川正路氏)の報告を踏まえて下記の問題点とJMLAによる対策がまず確認された. 1)学術雑誌の問題点 (1)価格の値上り (2)欠号補充 (3)収納スペースの確保 (4)電子ジャーナル普及への対策, 対応 2)JMLAの対策, 対応 (1)分担購入, 収集 (2)重複雑誌交換 (3)電子ジャーナル, コンソーシアム III. 対策, 対応の経緯 分担購入は, 学術雑誌の高騰化により冊子体継続が個別の図書館で維持していくことが困難となり, 加盟図書館間で医学情報を共有, 融通しあう目的で平成10年度から始められた. しかしながら, 自館のニーズを優先して雑誌を貝冓入する傾向があるためうまく調整ができず, その効果は不十分で, 現在でも検討課題として残っている. さらに, この活動を考える場合, 冊子体のみならず電子ジャーナルをも考慮した検討が今後必要となってくると思われる. |
---|---|
ISSN: | 0445-2429 1884-5622 |
DOI: | 10.7142/igakutoshokan.53.271 |