「医学図書館」誌での, 査読システムの変更
「医学図書館」編集委員会では, 記念すべき第50巻の発行を迎える2003年を前にして, さまざまな点から機関誌編集業務の改革再検討を行ってきました. 具体的には, 編集協力委員を含めた業務分担の大幅な見直し, "編集顧問"の設置, 予算的な面から見直しを迫られた編集委託業者の変更と誌面版型の変更, これらを受けての「執筆規定」と「執筆ガイド」の改訂, などが挙げられます. そのなかのひとつとして, これからご投稿いただけるであろう読者のみなさまにも直接関係してくる, 本誌の「査読システム」の見直しを行いました. この場をお借りして, 多くの読者にとって見えにくいと思われる本...
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Veröffentlicht in: | 医学図書館 2003/03/20, Vol.50(1), pp.46-48 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「医学図書館」編集委員会では, 記念すべき第50巻の発行を迎える2003年を前にして, さまざまな点から機関誌編集業務の改革再検討を行ってきました. 具体的には, 編集協力委員を含めた業務分担の大幅な見直し, "編集顧問"の設置, 予算的な面から見直しを迫られた編集委託業者の変更と誌面版型の変更, これらを受けての「執筆規定」と「執筆ガイド」の改訂, などが挙げられます. そのなかのひとつとして, これからご投稿いただけるであろう読者のみなさまにも直接関係してくる, 本誌の「査読システム」の見直しを行いました. この場をお借りして, 多くの読者にとって見えにくいと思われる本誌の「査読システム」について, ご説明させていただきたいと思います. I. 「査読システム」とは まず, このいかめしい名前の「査読システム」とは, いったいどのようなものなのでしょうか. 「査読システム」とは「レフェリーシステム」とも呼ばれ, 研究論文の評価を行い, 信頼性の高い情報を人々に配布していく「質のフィルター」である1), とされています. 簡単にいえば, 「その論文が掲載するにふさわしい論文であるかを審査する制度」といったところでしょうか. 評価の高い"一流雑誌"と呼ばれる学術雑誌では, この査読システムを経て, 投稿された論文の実に80%以上が不採択となるそうです. また近年では, 投稿量の増加と論文内容の専門化により, 編集委員会内での査読に留まらず, 編集委員以外の専門家に, 査読を依頼する事例も増えています. |
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ISSN: | 0445-2429 1884-5622 |
DOI: | 10.7142/igakutoshokan.50.46 |