日本の論文をもっと海外に発信するためには: 日本の医学雑誌の MEDLINE 収載状況分析を通して

「自分が書いた論文を, より多くの人に読んでもらいたい」論文を書いたことのある者なら, 一度は考えることではないだろうか. そのためにはいわゆる「一流誌」と呼ばれる雑誌に投稿することや, また国内外の広く読まれている雑誌に投稿することなど, さまざまな方法が考えられる. しかし世界中の読者に読まれているような雑誌に掲載されるレベルの論文はともかく, 我々にとってより身近な国内誌に掲載された論文は, どれだけ外国の研究者に読まれているのだろうか. この疑問を解く手がかりとして, MEDLINEに収載されている日本の雑誌の現状について, 調査検討をした. II. 調査目的 今回の調査では, 日本の...

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Veröffentlicht in:医学図書館 2001/06/20, Vol.48(2), pp.187-197
1. Verfasser: 城山, 泰彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「自分が書いた論文を, より多くの人に読んでもらいたい」論文を書いたことのある者なら, 一度は考えることではないだろうか. そのためにはいわゆる「一流誌」と呼ばれる雑誌に投稿することや, また国内外の広く読まれている雑誌に投稿することなど, さまざまな方法が考えられる. しかし世界中の読者に読まれているような雑誌に掲載されるレベルの論文はともかく, 我々にとってより身近な国内誌に掲載された論文は, どれだけ外国の研究者に読まれているのだろうか. この疑問を解く手がかりとして, MEDLINEに収載されている日本の雑誌の現状について, 調査検討をした. II. 調査目的 今回の調査では, 日本の雑誌がどれだけ世界に向けて発信されているのか, 以下の2つの調査を通じて, 日本の雑誌の現状を確認した. 1. 日本の雑誌のMEDLINE収載状況 2. 日本医学会分科会の学会機関誌のMEDLINE収載状況 そのうえで, MEDLINEの収載基準や掲載言語と照らし合わせて, どうすれば日本の雑誌がMEDLINEにより多く収載され, 外国の研究者が目にする機会を増やすことができるのか, 検討することを目的とした.
ISSN:0445-2429
1884-5622
DOI:10.7142/igakutoshokan.48.187