回復期リハビリテーション病棟における歩行自立判定テストと自立後の転倒者率

「I. はじめに」 回復期リハビリテーション病棟は, 脳血管疾患または大腿骨近位部骨折などの患者に対して, 日常生活動作能力の向上による寝たきりの防止と家庭復帰を目的としたリハビリテーションを集中的に行うための病棟であり, 活動性の向上を図りつつも転倒事例を最小限に抑えることは命題の1つである. 回復期リハビリテーション病棟における転倒予測には1996年に横浜市立市民病院で開発され, 日本看護協会や東京都により普及されたスコアリング形式の「転倒・転落リスクアセスメントスコアシート」1)を各施設の特性や事情に合わせて改変した転倒リスクアセスメントシートや, 先般発表された回復期リハビリテーション...

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Veröffentlicht in:身体教育医学研究 2012, Vol.13(1), pp.9-14
Hauptverfasser: 上内, 哲男, 志村, 圭太, 濱中, 康治, 中島, 啓介, 長﨑, 稔, 塚越, ひろみ, 室生, 祥
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. はじめに」 回復期リハビリテーション病棟は, 脳血管疾患または大腿骨近位部骨折などの患者に対して, 日常生活動作能力の向上による寝たきりの防止と家庭復帰を目的としたリハビリテーションを集中的に行うための病棟であり, 活動性の向上を図りつつも転倒事例を最小限に抑えることは命題の1つである. 回復期リハビリテーション病棟における転倒予測には1996年に横浜市立市民病院で開発され, 日本看護協会や東京都により普及されたスコアリング形式の「転倒・転落リスクアセスメントスコアシート」1)を各施設の特性や事情に合わせて改変した転倒リスクアセスメントシートや, 先般発表された回復期リハビリテーション病棟に特化した「回復期リハビリテーション病棟転倒リスクアセスメントシート」2)などが幅広く用いられている. 一方で, 歩行能力の向上に伴ってどのタイミングで病棟内歩行を許可するかという明確な基準はいまだ示されていない.
ISSN:1345-6962
1883-0722
DOI:10.11335/jpem.13.9