健康体操教室に長期間参加している地域高齢者の身体機能

1.はじめに 健康日本21や介護保険法改正でうたわれているように,運動(身体活動)は高齢者の疾病予防1),身体機能の維持や転倒・寝たきり予防2,3),気分4,5),生活の質の向上など様々な好影響を及ぼす.運動の効果は活動量(活動強度×所要時間)の増加に伴って上昇し6),運動の中断によりその効果は漸減する.したがって低強度から中等度の運動が中心となる高齢者の場合,運動の習慣を保ち続けることがいっそう重要となる.長野県A市M地域では,5年後,10年後の健康をどう作るかという長期的展望を持ち,肥満や血中脂質の上昇等を指摘された基本健康診査の受診者,関節痛を訴えた相談者など,運動によって生活習慣病の予...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:身体教育医学研究 2007, Vol.8(1), pp.53-58
Hauptverfasser: 征矢野, あや子, 古畑, 英子, 中田, 勝子, 上原, ます子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:1.はじめに 健康日本21や介護保険法改正でうたわれているように,運動(身体活動)は高齢者の疾病予防1),身体機能の維持や転倒・寝たきり予防2,3),気分4,5),生活の質の向上など様々な好影響を及ぼす.運動の効果は活動量(活動強度×所要時間)の増加に伴って上昇し6),運動の中断によりその効果は漸減する.したがって低強度から中等度の運動が中心となる高齢者の場合,運動の習慣を保ち続けることがいっそう重要となる.長野県A市M地域では,5年後,10年後の健康をどう作るかという長期的展望を持ち,肥満や血中脂質の上昇等を指摘された基本健康診査の受診者,関節痛を訴えた相談者など,運動によって生活習慣病の予防や症状の軽快が見込める地域中高年者を対象に,昭和62年から健康体操教室を開催してきた.本教室は壮年期成人,前期高齢者,後期高齢者の3コースに分かれてそれぞれ月に3回開催され,参加者自身が行う身体計測(体重・体脂肪・握力測定),保健師・看護師による健康チェック,運動実践指導者による健康体操(ウォーミングアップ・有酸素運動・筋力トレーニング・ストレッチング・クーリングダウン),保健師・看護師による健康相談で構成されている.
ISSN:1345-6962
1883-0722
DOI:10.11335/jpem.8.53