高齢者の転倒回避能力と大腿骨頸部骨密度との関連
1. 目的 1997年(平成9年12月)より東京厚生年金病院健康管理センターに開設した「転倒予防教室」(以下, 教室)1)は, 一般検診のほか, 身体機能などの評価から総合的に判断をし, 医学的対応から「無理なく楽しく」をモットーに参加者にあった運動生活指導を実践してきている. 特に昨今の介護予防事業の普及には, 社会的にも多大なる影響を及ぼし, その理念や活動内容は全国に広まり, 様々な形で貢献している. 転倒予防の対策には, 「教室」に代表されるような運動生活指導のほか, その一つとして骨の強度が言われている2). 特に質的評価である骨密度の測定は, 骨折の一つの指標として医療機関だけでな...
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Veröffentlicht in: | 身体教育医学研究 2003, Vol.4(1), pp.27-30 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 1. 目的 1997年(平成9年12月)より東京厚生年金病院健康管理センターに開設した「転倒予防教室」(以下, 教室)1)は, 一般検診のほか, 身体機能などの評価から総合的に判断をし, 医学的対応から「無理なく楽しく」をモットーに参加者にあった運動生活指導を実践してきている. 特に昨今の介護予防事業の普及には, 社会的にも多大なる影響を及ぼし, その理念や活動内容は全国に広まり, 様々な形で貢献している. 転倒予防の対策には, 「教室」に代表されるような運動生活指導のほか, その一つとして骨の強度が言われている2). 特に質的評価である骨密度の測定は, 骨折の一つの指標として医療機関だけでなく, 簡便に地域などでも測定が可能となっている. しかしながら, その測定値の信憑性や身体機能との関連など十分な検討がされていないのが現状である. 我々は骨折予防として歩行能力と大腿骨頸部の骨密度の低下について着目し, Nevittが報告しているように3)歩行能力の低下が転倒と関連性が高いことから, 歩行速度と大腿骨頸部骨密度との関連を検討することを目的とした. |
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ISSN: | 1345-6962 1883-0722 |
DOI: | 10.11335/jpem.4.27 |