転倒恐怖者の移動能力と生活状況に関する研究
近年, 高齢者の人口増加に伴い, 転倒が増加している. 平成11年度人口動態統計1)によると, 転倒転落による死者は年間6,318人にのぼっている. 高齢者における死亡の主要因となっていることを示す最近の報告2)もある. また, 転倒は, 死には至らないまでも, 大腿骨頸部骨折3)をはじめ, 重篤な傷害を引き起こす原因となる. さらに, 転倒を経験した者の中に, その後, 転倒に対する恐怖心を抱いて生活を送るようになる者がいることが報告4)-6)されている. 日常生活における活動を制限7)したり, 不安やうつなどの症状を惹起する7)8)など, 精神衛生上好ましくない影響を及ぼすことも報告されて...
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Veröffentlicht in: | 身体教育医学研究 2003, Vol.4(1), pp.21-26 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 近年, 高齢者の人口増加に伴い, 転倒が増加している. 平成11年度人口動態統計1)によると, 転倒転落による死者は年間6,318人にのぼっている. 高齢者における死亡の主要因となっていることを示す最近の報告2)もある. また, 転倒は, 死には至らないまでも, 大腿骨頸部骨折3)をはじめ, 重篤な傷害を引き起こす原因となる. さらに, 転倒を経験した者の中に, その後, 転倒に対する恐怖心を抱いて生活を送るようになる者がいることが報告4)-6)されている. 日常生活における活動を制限7)したり, 不安やうつなどの症状を惹起する7)8)など, 精神衛生上好ましくない影響を及ぼすことも報告されている. こうした報告は, 転倒におびえて家に閉じこもりがちになり, 外出頻度が激減すること, すなわち社会生活と寸断される可能性9)を意味している. そこで, 本研究は, 転倒への恐怖心を抱いて暮らす在宅高齢女性の日常生活状況と身体機能を明らかにすることを目的とした. |
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ISSN: | 1345-6962 1883-0722 |
DOI: | 10.11335/jpem.4.21 |