施設入居高齢者の転倒回避能力の経時的変化

1. 目的 我々は, バリアフリー型の施設入居高齢者にとって日常身体活動への配慮がなければ, 身体機能の低下に拍車を掛ける可能性があることを明らかにし, 転倒予防につながる運動指導を実践する包括的な対応が必要であることを報告した1). 特に高齢者の身体機能は, 生活環境の違い及び積極的働きかけの有無により, 大きく変化することが示され, 高齢者の転倒予防の観点から, バリアフリー型の施設に入居する高齢者は言うに及ばず, 各種施設入居者に対して, 施設のみに依存した指導管理ではなく, 日常的に適切な方法内容の運動生活指導の必要性が示唆された. そこで, 実際に施設入居高齢者の身体機能の衰えがどの...

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Veröffentlicht in:身体教育医学研究 2001/03/31, Vol.2(1), pp.8-12
Hauptverfasser: 小松, 泰喜, 田中, 尚喜, 上内, 哲男, 奥泉, 宏康, 黒柳, 律雄, 武藤, 芳照, 太田, 美穂, 上岡, 洋晴, 岡田, 真平
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:1. 目的 我々は, バリアフリー型の施設入居高齢者にとって日常身体活動への配慮がなければ, 身体機能の低下に拍車を掛ける可能性があることを明らかにし, 転倒予防につながる運動指導を実践する包括的な対応が必要であることを報告した1). 特に高齢者の身体機能は, 生活環境の違い及び積極的働きかけの有無により, 大きく変化することが示され, 高齢者の転倒予防の観点から, バリアフリー型の施設に入居する高齢者は言うに及ばず, 各種施設入居者に対して, 施設のみに依存した指導管理ではなく, 日常的に適切な方法内容の運動生活指導の必要性が示唆された. そこで, 実際に施設入居高齢者の身体機能の衰えがどのような変化を辿るのかを明確にするために, 身体機能の評価を経時的に追跡することを目的とした. 2. 方法 対象は, 茨城県下にある自立生活者のための某バリアフリー型ケアホームに入居している施設入居高齢者11名(男性5名, 女性6名平均年齢77.7歳64~84)を対象とし, 1998年11月より1年間の同対象者の身体機能についての経時的変化を評価し, 転倒回避能力について検討を行った.
ISSN:1345-6962
1883-0722
DOI:10.11335/jpem.2.8