実務実習支援システムの開発および実務実習テキストの作成とその評価: 環境整備が学生主体の長期実務実習に与える効果

「緒言」 2006年4月より薬学教育6年制が導入され, 「安全で確実な薬物療法を提供する専門家」を育成するために医療人としての質の高い教育が開始された. 特に, 医療現場における実務実習が重要視され, 2010年から始まる6ヵ月の長期実務実習に向けて実務実習モデル・コアカリキュラム(以下, コアカリと略す)が示された1). そこで, 病院および薬局における2.5ヵ月実務実習に向けての準備が進み, 病院実務実習についてはコアカリに準拠したトライアルが行われている2-4). 一方, 薬学6年制における実務実習に向けて受入施設側の実態調査の報告があり, 規模が小さくなるほど受入率が低下しており, 薬...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:医療薬学 2008, Vol.34(12), pp.1137-1146
Hauptverfasser: 寺町, ひとみ, 窪田, 傑文, 高島, 英滋, 葛谷, 有美, 堀内, 正, 土屋, 照雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」 2006年4月より薬学教育6年制が導入され, 「安全で確実な薬物療法を提供する専門家」を育成するために医療人としての質の高い教育が開始された. 特に, 医療現場における実務実習が重要視され, 2010年から始まる6ヵ月の長期実務実習に向けて実務実習モデル・コアカリキュラム(以下, コアカリと略す)が示された1). そこで, 病院および薬局における2.5ヵ月実務実習に向けての準備が進み, 病院実務実習についてはコアカリに準拠したトライアルが行われている2-4). 一方, 薬学6年制における実務実習に向けて受入施設側の実態調査の報告があり, 規模が小さくなるほど受入率が低下しており, 薬剤部の人員不足や実習内容に対する不安などが実習生受入を困難にしていることを指摘している5). 一方, 著者らが行なった4回生における病院実務実習の満足度調査から, 期待とおりの満足な実習であったと回答した多くの学生は, 実習カリキュラムが整備され実習期間中充実した実習であったのに対し, 満足度の低い学生の多くは, 「毎日何をしたら良いのかわからなかった」, 「何も指示されなかった」という回答であった.
ISSN:1346-342X
1882-1499
DOI:10.5649/jjphcs.34.1137