患者自身の薬歴の副作用経験に対する認識度解析
「緒言」保険調剤薬局において薬歴管理は, 患者情報を安全性に反映させるために極めて重要な役割を担っており, その中でも患者自身の副作用情報の管理はかかりつけ薬局の機能を果たすために必要な項目のひとつである, 患者が初来局時には問診表などを用いて, 他科受診や併用薬の有無と同時にアレルギー歴, 過去の副作用薬歴などの情報収集を行っているが, 中でも副作用薬歴については患者の認識度に幅があり, 実際に疑義照会につなげることができるような情報に乏しく, 安全性に反映させるのが困難な例も少なくないと感じている. そこで患者の過去の副作用薬歴に対する認識について解析し, 今後の患者の薬歴管理の中で副作用...
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Veröffentlicht in: | 医療薬学 2007, Vol.33(9), pp.809-813 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」保険調剤薬局において薬歴管理は, 患者情報を安全性に反映させるために極めて重要な役割を担っており, その中でも患者自身の副作用情報の管理はかかりつけ薬局の機能を果たすために必要な項目のひとつである, 患者が初来局時には問診表などを用いて, 他科受診や併用薬の有無と同時にアレルギー歴, 過去の副作用薬歴などの情報収集を行っているが, 中でも副作用薬歴については患者の認識度に幅があり, 実際に疑義照会につなげることができるような情報に乏しく, 安全性に反映させるのが困難な例も少なくないと感じている. そこで患者の過去の副作用薬歴に対する認識について解析し, 今後の患者の薬歴管理の中で副作用の管理を遂行するために検討を行った. 「方法」1. 対象 対象は2003年11月~2004年4月に当薬局に来局した患者7,178名のうち, 当薬局に来局前あるいは, 当薬局以外で発現し, 患者自身が経験した副作用経験薬歴事例1,027件とした. なお, 対象データはすべて著者らが所属するにいがた調剤薬局紫竹山店のものであり, その取り扱いについては「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取り扱いのためのガイドライン(平成16年12月24日通達)」にしたがって, 匿名化した上で行った. |
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ISSN: | 1346-342X 1882-1499 |
DOI: | 10.5649/jjphcs.33.809 |