注射薬混合調製監査支援システムの構築 II: 2 次元コードを用いた注射薬混合調製監査システム
「緒言」近年, 抗悪性腫瘍剤の取り扱いはリスクマネジメント, 薬剤の適正使用および混合調製者の安全確保の面から, 薬剤師による適切な環境下での調製が指摘されてきている1). 岡山大学医学部・歯学部附属病院(以下, 当院と略す)薬剤部では, 平成12年より入院患者の高カロリー輸液ならびに抗悪性腫瘍剤の混合調製を開始した. また, 平成14年からの外来化学療法センターの開設に伴って抗がん剤の混合調製を順次拡大してきている. その結果, 調製本数も年々増加し, 現在では年間12,000本を超える状況になっている. 一方, マスコミ等でこの注射薬混合調製時における薬剤の取り違えならびに投与量ミスによる...
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Veröffentlicht in: | 医療薬学 2007, Vol.33(8), pp.666-673 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」近年, 抗悪性腫瘍剤の取り扱いはリスクマネジメント, 薬剤の適正使用および混合調製者の安全確保の面から, 薬剤師による適切な環境下での調製が指摘されてきている1). 岡山大学医学部・歯学部附属病院(以下, 当院と略す)薬剤部では, 平成12年より入院患者の高カロリー輸液ならびに抗悪性腫瘍剤の混合調製を開始した. また, 平成14年からの外来化学療法センターの開設に伴って抗がん剤の混合調製を順次拡大してきている. その結果, 調製本数も年々増加し, 現在では年間12,000本を超える状況になっている. 一方, マスコミ等でこの注射薬混合調製時における薬剤の取り違えならびに投与量ミスによる医療事故の報告が頻繁に取り上げられ, 社会問題ともなっている. いずれの医療施設でも混合調製を行うための薬剤師のマンパワー不足が指摘されており, 少ない薬剤師人数で効率よく正確な混合調製を行うことが求められてきている. そこで, 著者らは抗がん剤の混合調製の実施に際して事故を未然に防ぐための対策として, 少ない薬剤師マンパワーでも正確に注射薬混合調製を行えるようなシステムを考えた. |
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ISSN: | 1346-342X 1882-1499 |
DOI: | 10.5649/jjphcs.33.666 |