非小細胞肺がん患者に対するゲフィチニブ服用開始時の患者教育システム構築の試み
[緒言] 肺がんは世界的に増加の傾向を示しており, わが国において肺がんの死亡者数は年間約5万5千人を占め, 男性では死因の第1位, 女性では第3位となっている1). 肺がんの約85%は非小細胞肺がんで, その3分の1は進行非小細胞肺がんに分類される. また肺がんは, 今後もさらに増加が予想される予後不良ながんのひとつで, 2015年には年間の罹患数は13万人を超えると予想されている1). 現在, 非小細胞肺がんの最も有用な治療法は手術療法であるが, I期肺がんでも外科切除後, 約30%に再発死亡がみられる. また, 発見時すでに多くは進行がんであり, 手術, 化学療法, 放射線療法が標準的治...
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Veröffentlicht in: | 医療薬学 2007, Vol.33(1), pp.1-7 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | [緒言] 肺がんは世界的に増加の傾向を示しており, わが国において肺がんの死亡者数は年間約5万5千人を占め, 男性では死因の第1位, 女性では第3位となっている1). 肺がんの約85%は非小細胞肺がんで, その3分の1は進行非小細胞肺がんに分類される. また肺がんは, 今後もさらに増加が予想される予後不良ながんのひとつで, 2015年には年間の罹患数は13万人を超えると予想されている1). 現在, 非小細胞肺がんの最も有用な治療法は手術療法であるが, I期肺がんでも外科切除後, 約30%に再発死亡がみられる. また, 発見時すでに多くは進行がんであり, 手術, 化学療法, 放射線療法が標準的治療として行われているが, 満足できる結果は得られていないのが現状である. そうした中で, ゲフィチニブ(イレッサ(R)(アストラゼネカ(株))は多くのがん組織において過剰発現しているとされているEGFR(上皮成長因子受容体)のチロシンキナーゼ阻害作用を有する分子標的薬として2-4), 世界に先駆けて2002年7月に進行非小細胞肺がんに対して日本で認可され, その効果に期待が高まった. |
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ISSN: | 1346-342X 1882-1499 |
DOI: | 10.5649/jjphcs.33.1 |