静岡がんセンターにおけるオピオイド基本投与に対するレスキュードーズ処方の実態: レスキュードーズの適正使用に向けて
【緒言】がん疼痛治療におけるオピオイド療法では, 定時的に使用するオピオイド製剤の基本投与に加え, 痛みの残存や突発痛に対応する目的で速効性オピオイド製剤を用いたレスキュードーズの併用が必須である. 加えて, レスキュードーズの使用状況から基本投与量の不足の程度を推測することによって至適投与量の速やかな決定が可能となるため, がん疼痛治療においてレスキュードーズを適正に処方し, 使用することが非常に重要となる. すなわち, レスキュードーズを有効に活用するためには, 1日基本投与量に見合った投与量が処方されるとともに, 疼痛増強時には効果的に用いられる必要がある1). オピオイド製剤の経口投与...
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Veröffentlicht in: | 医療薬学 2006/12/10, Vol.32(12), pp.1248-1253 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【緒言】がん疼痛治療におけるオピオイド療法では, 定時的に使用するオピオイド製剤の基本投与に加え, 痛みの残存や突発痛に対応する目的で速効性オピオイド製剤を用いたレスキュードーズの併用が必須である. 加えて, レスキュードーズの使用状況から基本投与量の不足の程度を推測することによって至適投与量の速やかな決定が可能となるため, がん疼痛治療においてレスキュードーズを適正に処方し, 使用することが非常に重要となる. すなわち, レスキュードーズを有効に活用するためには, 1日基本投与量に見合った投与量が処方されるとともに, 疼痛増強時には効果的に用いられる必要がある1). オピオイド製剤の経口投与において, レスキュードーズの投与量は一般的に1日基本投与量の1/6~1/10程度を目安として設定されている1,2). しかし, 医療現場における処方実態や, その有効性や安全性について調査した報告は少なく, 診療科別のレスキュードーズ処方の傾向について調査した報告も皆無に等しい. |
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ISSN: | 1346-342X 1882-1499 |
DOI: | 10.5649/jjphcs.32.1248 |