がん性疼痛治療における薬剤師の提案と医師からの質問について
【緒言】現在, わが国で死亡原因の第一位を占めるがんにおいて, 患者の多くががん性疼痛を経験するといわれ, 社会的にもがん疼痛緩和に強い関心が向けられるようになってきた. 世界的にみても, 1986年に世界保健機関(WHO)が「がんの痛みからの解放-WHO方式がん疼痛治療法-」1)を発表して以来, この方法に基づいたがん疼痛治療法が徐々に理解され, 実践されており, わが国でもがん疼痛緩和に関した多くの書籍が出版されている2-5). 最近では, 先進的な施設において, 緩和医療科の開設や各医療職をメンバーとして緩和ケアチームを結成し, がん患者のQOLの向上に貢献している. このような施設は少...
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Veröffentlicht in: | 医療薬学 2006/12/10, Vol.32(12), pp.1222-1227 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【緒言】現在, わが国で死亡原因の第一位を占めるがんにおいて, 患者の多くががん性疼痛を経験するといわれ, 社会的にもがん疼痛緩和に強い関心が向けられるようになってきた. 世界的にみても, 1986年に世界保健機関(WHO)が「がんの痛みからの解放-WHO方式がん疼痛治療法-」1)を発表して以来, この方法に基づいたがん疼痛治療法が徐々に理解され, 実践されており, わが国でもがん疼痛緩和に関した多くの書籍が出版されている2-5). 最近では, 先進的な施設において, 緩和医療科の開設や各医療職をメンバーとして緩和ケアチームを結成し, がん患者のQOLの向上に貢献している. このような施設は少しずつ増加しているが, 全国的には未だ少数であり, その上, 一般病院にまでWHO方式がん疼痛治療法が広く普及しているとは言いがたい. また, 医療従事者ががん疼痛緩和を行うのに必要な知識であるオピオイドの製剤学的特徴, 投与方法などを十分に理解できておらず, 疼痛緩和の効果が十分に発揮されていないことも事実と思われる6). |
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ISSN: | 1346-342X 1882-1499 |
DOI: | 10.5649/jjphcs.32.1222 |