MRSA感染症高齢患者を対象としたバンコマイシンのPK/PDパラメータに関する考察
「緒言」わが国の全人口に占める高齢者の割合は2004年には20%に達しており, 急速な高齢化社会を迎えようとしている. 特に過疎地の高齢化率は非常に高く, 40%を超える自治体も少なくない1). わが国において肺炎は死因別死亡率の約9%を占めて第4位であり, 患者の大半は高齢者である2). また, 院内感染で問題となる薬剤耐性菌感染患者の71%が60歳以上であり, 起因菌の94%がmethicillin-resistant Staphylococcus(MRSA)であったと報告されている3). vancomycin(VCM)はMRSA感染症に有効なグリコペプチド系の抗生物質であり, 1991年...
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Veröffentlicht in: | 医療薬学 2006/11/10, Vol.32(11), pp.1117-1123 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」わが国の全人口に占める高齢者の割合は2004年には20%に達しており, 急速な高齢化社会を迎えようとしている. 特に過疎地の高齢化率は非常に高く, 40%を超える自治体も少なくない1). わが国において肺炎は死因別死亡率の約9%を占めて第4位であり, 患者の大半は高齢者である2). また, 院内感染で問題となる薬剤耐性菌感染患者の71%が60歳以上であり, 起因菌の94%がmethicillin-resistant Staphylococcus(MRSA)であったと報告されている3). vancomycin(VCM)はMRSA感染症に有効なグリコペプチド系の抗生物質であり, 1991年の発売以降, 臨床で汎用されている. 本剤は有効治療域や安全域が狭く, 薬物血中濃度によるtherapeutic drug monitoring(TDM)が推奨されている. |
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ISSN: | 1346-342X 1882-1499 |
DOI: | 10.5649/jjphcs.32.1117 |