内用固形製剤の服用しやすさ, 摘みやすさに及ぼす製剤の大きさ・形状の影響 (第1報) : 高齢者と学生の比較

緒言 医薬品を適正に使用し, 薬物療法を遂行するために, 患者の服薬コンプライアンスは, 必要不可欠な要因である. 服薬コンプライアンスに影響を与える因子として, 医薬品の剤形や包装, 服用回数, また患者の身体機能や運動機能, 薬や疾患の知識, 薬剤師による服薬指導, 医師の処方内容, 患者との信頼関係が挙げられる1, 2). この中で, 医薬品の剤形は, 患者が適正に使用し, 服用するために重要な因子である. 近年, 医薬品の剤形は, 使用する機能面から利便性改善を志向した開発がさかんに行われ, 高齢者のQOLや服薬コンプライアンスの向上をもたらすとともに, 薬剤費, ひいては医療費の無駄...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:医療薬学 2006/08/10, Vol.32(8), pp.842-848
Hauptverfasser: 大嶋, 耐之, 堀, 真也, 毎田, 千恵子, 宮本, 悦子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:緒言 医薬品を適正に使用し, 薬物療法を遂行するために, 患者の服薬コンプライアンスは, 必要不可欠な要因である. 服薬コンプライアンスに影響を与える因子として, 医薬品の剤形や包装, 服用回数, また患者の身体機能や運動機能, 薬や疾患の知識, 薬剤師による服薬指導, 医師の処方内容, 患者との信頼関係が挙げられる1, 2). この中で, 医薬品の剤形は, 患者が適正に使用し, 服用するために重要な因子である. 近年, 医薬品の剤形は, 使用する機能面から利便性改善を志向した開発がさかんに行われ, 高齢者のQOLや服薬コンプライアンスの向上をもたらすとともに, 薬剤費, ひいては医療費の無駄を抑制するという医療経済的な側面からも注目されている3). 錠剤, カプセル剤では服用性や取り扱い性等が重要視され, 使用上の面を配慮し, 大きさ, 形状などが設計され, また, 散剤, 顆粒剤では服用性や飛散性を考慮し, 製剤設計されている3).
ISSN:1346-342X
1882-1499
DOI:10.5649/jjphcs.32.842