NST介入による血清アルブミン値の変化についての検討
「緒言」適切な栄養管理は, すべての疾患の治療効果に影響を及ぼす重要な治療法であり, 感染症の発症率低下や在院日数の短縮, 医療費の削減につながることが報告されている1). Nutrition support team(NST)は, 1970年, 米国において, Total parental nutrition(TPN)の普及にともない, カテーテル合併症が多発したことから適正な静脈栄養管理を目的として誕生した2,3). 1970年代に, Bistrian4)やBlackburnが5)入院患者の40-50%がprotein-calorie malnutrition(PCM)であったと報告してい...
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Veröffentlicht in: | 医療薬学 2006/07/10, Vol.32(7), pp.629-637 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」適切な栄養管理は, すべての疾患の治療効果に影響を及ぼす重要な治療法であり, 感染症の発症率低下や在院日数の短縮, 医療費の削減につながることが報告されている1). Nutrition support team(NST)は, 1970年, 米国において, Total parental nutrition(TPN)の普及にともない, カテーテル合併症が多発したことから適正な静脈栄養管理を目的として誕生した2,3). 1970年代に, Bistrian4)やBlackburnが5)入院患者の40-50%がprotein-calorie malnutrition(PCM)であったと報告している. 鞍田ら6)は, 入院患者に占める低栄養患者の割合は, BistrianやBlackburnが報告した数値と大きな差はなく, 血清アルブミン(Alb)値が3.0g/dL未満の低栄養患者の在院日数は, Alb値が3.5g/dL以上の患者に比べ有意に延長していたと報告した. 近年, わが国でも栄養管理の重要性が叫ばれるとともに, 医療体制の環境が大きく変化していることにより, 多くの医療施設でNSTが稼動している7). 独立行政法人国立病院機構神戸医療センター(以下, 当院と略す)においても, 入院患者における栄養状態の改善を目的として, 平成17年1月よりNST設立への取り組みを始め, 同年4月に幹部会の承認を受け, 現在稼動している. |
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ISSN: | 1346-342X 1882-1499 |
DOI: | 10.5649/jjphcs.32.629 |