麻薬管理の一元化を可能とした麻薬オーダリングシステムの構築と運用

麻薬は, 「麻薬及び向精神薬取締法」により取り扱いが厳しく規制され, その適正な管理と使用が義務づけられている1-3). また, 事故, 廃棄等が発生した場合は知事に各種届を提出しなければならない. したがって, 種々の記録, 必要書類を正確に作成, 保存, 提出することが要求される麻薬管理業務1, 4)には, 多くの時間を費やしているのが現状である. しかし, 麻薬取り扱い上の規制が厳しいこともあり, コンピュータの導入やオーダリングシステムを構築している施設はまだ少ない5-8). さらに, コンピュータやオーダリングシステムの導入や構築がなされていても, 在庫管理, 各種帳票 届け出等の自...

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Veröffentlicht in:医療薬学 2005/12/10, Vol.31(12), pp.1027-1035
Hauptverfasser: 志賀, 弘康, 川合, 真次, 荻野, 修, 菅原, 満, 遠藤, 晃, 櫻井, 恒太郎, 宮崎, 勝巳
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:麻薬は, 「麻薬及び向精神薬取締法」により取り扱いが厳しく規制され, その適正な管理と使用が義務づけられている1-3). また, 事故, 廃棄等が発生した場合は知事に各種届を提出しなければならない. したがって, 種々の記録, 必要書類を正確に作成, 保存, 提出することが要求される麻薬管理業務1, 4)には, 多くの時間を費やしているのが現状である. しかし, 麻薬取り扱い上の規制が厳しいこともあり, コンピュータの導入やオーダリングシステムを構築している施設はまだ少ない5-8). さらに, コンピュータやオーダリングシステムの導入や構築がなされていても, 在庫管理, 各種帳票 届け出等の自動作成を行うことができる麻薬システムとして稼働している例はほとんどみられない8). 北海道大学病院(以下, 当院と略す)では, 2002年2月より新統合医療情報システム(日本電気(株)が稼動した. このシステムは, 端末系1, 113台(パソコン. 端末(Windows2000)963台, 携帯端末150台), プリンター総数487台, サーバ34台からなる水平分散型システムで構築したハードウェア上に各種オーダ(処方, 処置, 注射, 検査, 放射線, 内視鏡, リハビリ, 病理, 食事, 輸血, 指導管理), 医事, 物流, 一部の部門システムといったアプリケーションが稼働し, さらに別途調達した患者看護支援システムがハードウェアを共有している9).
ISSN:1346-342X
1882-1499
DOI:10.5649/jjphcs.31.1027