プレフィルド型インスリン製剤 (ノボリンN注フレックスペン®) からインスリングラルギン製剤用ペン型注入器 (オブチペンプロ1®) への変更に伴う指導上の留意点および患者の自覚的病状の変化
インスリングラルギン(ランタス(R), アベンティスファーマ(株)(以下, グラルギンと略す)は明らかな作用ピークがなく, 穏かで持続的な効果が24時間続く新しいインスリン製剤として開発された. 最初カートリッジ型とカートリッジ装着の操作が不要なプレフィルド型(キット製品)の両方が発売されたが, プレフィルド型は必要量以上のインスリンが投与され低血糖が発現した経緯からメーカーが自主回収し, 現在はカートリッジ型のものしか使用できなくなった. 当院では従来からインスリン治療がQOLを修飾する要因のひとつである「器具の扱いや面倒さ」1)を考慮してカートリッジ交換の必要がないプレフィルド型のみを採用...
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Veröffentlicht in: | 医療薬学 2005/08/10, Vol.31(8), pp.652-658 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | インスリングラルギン(ランタス(R), アベンティスファーマ(株)(以下, グラルギンと略す)は明らかな作用ピークがなく, 穏かで持続的な効果が24時間続く新しいインスリン製剤として開発された. 最初カートリッジ型とカートリッジ装着の操作が不要なプレフィルド型(キット製品)の両方が発売されたが, プレフィルド型は必要量以上のインスリンが投与され低血糖が発現した経緯からメーカーが自主回収し, 現在はカートリッジ型のものしか使用できなくなった. 当院では従来からインスリン治療がQOLを修飾する要因のひとつである「器具の扱いや面倒さ」1)を考慮してカートリッジ交換の必要がないプレフィルド型のみを採用していたので, グラルギン採用に伴い, 中間型インスリン(以下, NPHと略す)からグラルギンに変更となった患者はカートリッジ型への変更を余儀なくされ, カートリッジ交換をはじめ, 新しく器具の取扱い手技を習得することが必要となった. |
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ISSN: | 1346-342X 1882-1499 |
DOI: | 10.5649/jjphcs.31.652 |