ニトロール®注バッグの臨床における有用性の評価

硝酸イソソルビド注(以下, ニトロール(R)注と略す)は, 狭心症, 心筋梗塞, 急性心不全に広く使用されている薬剤である. 市販製剤として, アンプル(0.05%)とガラスボトル(0.1%)があるが, 本剤を注射液のままで点滴静注する場合には, ガラスボトルから直接投与するか, あるいはアンプルをカットして定量筒に注入してから点滴投与することになる. このとき, ガラスボトルは重く破損の恐れがあるとともに通気針が必要になること, またアンプルを定量筒に注入する操作が煩雑であるとともにカットによるガラス片の混入などが危惧されることなどが, 医療の現場で便益性, リスクマネジメントの観点から改善...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:医療薬学 2005/07/10, Vol.31(7), pp.519-526
Hauptverfasser: 並木, 徳之, 平島, 徹, 島崎, 博士, 野呂, 和彦, 出雲, 正治, 鈴木, 強志, 川井, 龍美
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:硝酸イソソルビド注(以下, ニトロール(R)注と略す)は, 狭心症, 心筋梗塞, 急性心不全に広く使用されている薬剤である. 市販製剤として, アンプル(0.05%)とガラスボトル(0.1%)があるが, 本剤を注射液のままで点滴静注する場合には, ガラスボトルから直接投与するか, あるいはアンプルをカットして定量筒に注入してから点滴投与することになる. このとき, ガラスボトルは重く破損の恐れがあるとともに通気針が必要になること, またアンプルを定量筒に注入する操作が煩雑であるとともにカットによるガラス片の混入などが危惧されることなどが, 医療の現場で便益性, リスクマネジメントの観点から改善事項として挙げられている. アンプル, ガラスボトルに代わる製剤として, 点滴用ソフトバッグ製剤が有用と考えられる. 点滴用ソフトバッグ製剤は, そのまま点滴ルートへ接続することができ通気針も必要としない. また, ガラスボトルに比べ軽量化されており破損の危険性が低いという利点がある.
ISSN:1346-342X
1882-1499
DOI:10.5649/jjphcs.31.519