Helicobacter pylori除菌療法のラベプラゾールナトリウムと抗生剤2剤の2週間投与による消化性潰瘍の治癒効果
緒言 消化性潰瘍の発症や増悪に関連した病原菌Helicobacter pylori(H. pylori)除菌による治療の目的でプロトンポンプ阻害剤およびアモキシシリンとクラリスロマイシンの3剤併用による1週間の除菌療法が適用されている. わが国ではランソプラゾール, オメプラゾール, ラベプラゾールナトリウム(ラベプラゾール)のプロトンポンプ阻害剤が市販されているが, ラベプラゾールの除菌療法への保険適用は未だなされていない. しかし, 米国, 欧州ではラベプラゾールを含む3剤併用による除菌療法は認可されている. Miwa等は, ラベプラゾールおよび2剤の抗生剤1週間投与によるH. pylor...
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Veröffentlicht in: | 医療薬学 2003/10/10, Vol.29(5), pp.599-602 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 緒言 消化性潰瘍の発症や増悪に関連した病原菌Helicobacter pylori(H. pylori)除菌による治療の目的でプロトンポンプ阻害剤およびアモキシシリンとクラリスロマイシンの3剤併用による1週間の除菌療法が適用されている. わが国ではランソプラゾール, オメプラゾール, ラベプラゾールナトリウム(ラベプラゾール)のプロトンポンプ阻害剤が市販されているが, ラベプラゾールの除菌療法への保険適用は未だなされていない. しかし, 米国, 欧州ではラベプラゾールを含む3剤併用による除菌療法は認可されている. Miwa等は, ラベプラゾールおよび2剤の抗生剤1週間投与によるH. pylori除菌率は, 87.5%と報告しており, 他のプロトンポンプ阻害剤による3剤併用療法と比べ除菌率に差がないことも示している1). 高い除菌率を示すが, 12.5%の除菌不成功例が存在することとなり, その一因として3剤併用の投与期間が関連すると考えられている2). 市立岸和田市民病院においてラベプラゾール, アモキシシリンおよびクラリスロマイシンの3剤併用による2週間の除菌療法を実施し, H. pylori除菌による消化性潰瘍の治癒効果をレトロスペクティブに調査を行い, その有用性について検討した. |
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ISSN: | 1346-342X 1882-1499 |
DOI: | 10.5649/jjphcs.29.599 |