肝内制御ができていたにも関わらず肋骨転移を来した肝細胞癌の一例

「要約」: 症例は70歳代男性. 肝細胞癌(HCC)に対して肝左葉切除を施行され, 肝S5と肝S7のHCCに対してラジオ波焼灼術を施行されている. 左側胸部に痛みを覚え受診. CT検査でHCCの再発は認められなかったが, 左第10肋骨に5×3cmの腫瘤を認めた. 転移性骨腫瘍が疑われ, 同部位の切除術を行いHCCの転移性骨腫瘍と診断した. HCCの肝内制御ができていたにも関わらず肋骨転移を来したHCCの一例を経験したため, 文献的考察を加えて報告する....

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Veröffentlicht in:東邦医学会雑誌 2023-09, Vol.70 (3), p.114-121
Hauptverfasser: 吉峰尚幸, 永井英成, 和久井紀貴, 毛利州秀, 渡邉剛, 天沼誠, 小林康次郎, 荻野悠, 向津隆規, 松井哲平, 工藤岳秀, 丸山憲一, 渋谷和俊, 伊豫田明, 松田尚久
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要約」: 症例は70歳代男性. 肝細胞癌(HCC)に対して肝左葉切除を施行され, 肝S5と肝S7のHCCに対してラジオ波焼灼術を施行されている. 左側胸部に痛みを覚え受診. CT検査でHCCの再発は認められなかったが, 左第10肋骨に5×3cmの腫瘤を認めた. 転移性骨腫瘍が疑われ, 同部位の切除術を行いHCCの転移性骨腫瘍と診断した. HCCの肝内制御ができていたにも関わらず肋骨転移を来したHCCの一例を経験したため, 文献的考察を加えて報告する.
ISSN:0040-8670