医療イノベーション, 医療現場の生産性向上のイノベーション : カギはデザイン思考

「要約」: わが国は既に人口動態の面も含めて大きな社会変革の時代に入った. そうした中, 医療・ヘルスケア領域は課題が多い一方で, 成長戦略の要の一つでもあり, イノベーションのドライバーとなることが期待されている. その中で, 大きな資源を有するアカデミア医療機関は資源を再定義し, 新しい価値創造, 医療イノベーションを創出する場所となる大きな可能性を秘めていると考えられる. 東北大学病院は2019年にスマートホスピタルプロジェクトを開始し, 当院にとってのスマートホスピタルを「患者さん, 患者さん家族にとって病院が心地よい場所であることはもちろん, 医療従事者を含め全ての関係者にとって居心...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:東邦医学会雑誌 2022-12, Vol.69 (4), p.171-174
Hauptverfasser: 中川敦寛, 小鯖貴子, 小田絵利香, 鈴木明子, 岩本空, 佐藤匠隼, 三浦友裕, 西尾実華, 志原紗希子, 小澤哲, 志賀卓弥, 冨永悌二
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「要約」: わが国は既に人口動態の面も含めて大きな社会変革の時代に入った. そうした中, 医療・ヘルスケア領域は課題が多い一方で, 成長戦略の要の一つでもあり, イノベーションのドライバーとなることが期待されている. その中で, 大きな資源を有するアカデミア医療機関は資源を再定義し, 新しい価値創造, 医療イノベーションを創出する場所となる大きな可能性を秘めていると考えられる. 東北大学病院は2019年にスマートホスピタルプロジェクトを開始し, 当院にとってのスマートホスピタルを「患者さん, 患者さん家族にとって病院が心地よい場所であることはもちろん, 医療従事者を含め全ての関係者にとって居心地の良い場所」と定義した. この新しい価値を実現するため, 職員はもちろん, 産業を含めたさまざまなステークホルダーとの連携に取り組んできた. スマートホスピタルを実現する上での, さまざまな課題の解決に求められるスキルとしてのデザイン思考を含めて考察する.
ISSN:0040-8670