自己免疫疾患非合併胸腺MALTリンパ腫の1例

「要約」 : 50歳代女性. 大腸癌術後観察中, 前上縦隔の腫瘤を指摘され胸腔鏡下摘出術が施行された. 嚢胞を伴う境界明瞭な結節性病変で単球様B細胞の増生とリンパ上皮性病変からMALTリンパ腫と診断した. 胸腺MALTリンパ腫は自己免疫疾患を高率に合併するが, 本例は非合併例であった. 自己免疫疾患合併の有無によるMALTリンパ腫としての臨床病理学的差異について文献的に検討したが, 明確な違いは見いだせなかった....

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Veröffentlicht in:東邦医学会雑誌 2020-09, Vol.67 (3), p.92-98
Hauptverfasser: 佐藤若菜, 榎本泰典, 大原関利章, 横内幸, 桐林孝治, 高橋啓
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要約」 : 50歳代女性. 大腸癌術後観察中, 前上縦隔の腫瘤を指摘され胸腔鏡下摘出術が施行された. 嚢胞を伴う境界明瞭な結節性病変で単球様B細胞の増生とリンパ上皮性病変からMALTリンパ腫と診断した. 胸腺MALTリンパ腫は自己免疫疾患を高率に合併するが, 本例は非合併例であった. 自己免疫疾患合併の有無によるMALTリンパ腫としての臨床病理学的差異について文献的に検討したが, 明確な違いは見いだせなかった.
ISSN:0040-8670