母校の整形外科とともに

要約:私が東邦大学で奉職した39年間の医学的業績の展望は4つの個別分野での注意深い観察と研究に表される. すなわち, 1) 胎児期, 成熟期, 廃用萎縮, 絞扼性神経障害における動物実験および臨床的筋生検での組織学的, 組織化学的研究である. 2) 多岐にわたる伝統的な手外科の臨床は治療法の選択においてきわめて重要である. 具体的には重度の手根管症候群に対する対立筋再建術, 不可逆性となった変形麻痺手に対する腱移行再建術, 骨折型にとらわれることなく橈骨遠位端骨折などである. 3) 肩関節周囲炎例における低反応レベルレーザー治療の臨床的有効性の評価について, 検討項目はレーザー照射前後における...

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Veröffentlicht in:東邦医学会雑誌 2012-05, Vol.59 (3), p.119-122
1. Verfasser: 水谷一裕
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:要約:私が東邦大学で奉職した39年間の医学的業績の展望は4つの個別分野での注意深い観察と研究に表される. すなわち, 1) 胎児期, 成熟期, 廃用萎縮, 絞扼性神経障害における動物実験および臨床的筋生検での組織学的, 組織化学的研究である. 2) 多岐にわたる伝統的な手外科の臨床は治療法の選択においてきわめて重要である. 具体的には重度の手根管症候群に対する対立筋再建術, 不可逆性となった変形麻痺手に対する腱移行再建術, 骨折型にとらわれることなく橈骨遠位端骨折などである. 3) 肩関節周囲炎例における低反応レベルレーザー治療の臨床的有効性の評価について, 検討項目はレーザー照射前後における肩関節の可動域とともに血清プロスタグランジン値である. 4) 閉経後の退行性骨粗鬆症と筋力低下からみた脆弱性大腿骨頸部骨折の危険因子の検討である. すべての投稿論文が学問的独創性を有しているとは言えない.
ISSN:0040-8670