高度肥満の子宮体癌患者に対して腹腔鏡下手術を施行した3症例の検討

子宮体癌に対する腹腔鏡下手術が2014年より保険収載となり当院でも本術式を採用しているが,しばしば肥満症例を経験することがある.今回われわれは高度肥満の子宮体癌患者に対して腹腔鏡下手術を施行した3症例を経験したので報告する. 症例1は52歳,G3P0AA3,身長158 cm,体重105 kg,BMI 42.0 kg/m2. 子宮内膜異型増殖症~類内膜癌G1のIA期相当の術前診断にて腹腔鏡下単純子宮全摘術+両側付属器摘出術を施行. 手術時間277分,術中出血量20 mL. 術後4日目に退院.症例2は31歳,G0P0,身長163 cm,体重130 kg,BMI 48.9 kg/m2.類内膜癌G1の...

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Veröffentlicht in:天理医学紀要 2019/12/25, Vol.22(1), pp.29-34
Hauptverfasser: 冨田, 裕之, 岡本, 葉留子, 門元, 辰樹, 柳川, 真澄, 増田, 望穂, 山添, 紗恵子, 崎山, 明香, 松林, 彩, 中北, 麦, 小林, 史昌, 林, 信孝, 小山, 瑠梨子, 大竹, 紀子, 上松, 和彦, 青木, 卓哉, 吉岡, 信也
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:子宮体癌に対する腹腔鏡下手術が2014年より保険収載となり当院でも本術式を採用しているが,しばしば肥満症例を経験することがある.今回われわれは高度肥満の子宮体癌患者に対して腹腔鏡下手術を施行した3症例を経験したので報告する. 症例1は52歳,G3P0AA3,身長158 cm,体重105 kg,BMI 42.0 kg/m2. 子宮内膜異型増殖症~類内膜癌G1のIA期相当の術前診断にて腹腔鏡下単純子宮全摘術+両側付属器摘出術を施行. 手術時間277分,術中出血量20 mL. 術後4日目に退院.症例2は31歳,G0P0,身長163 cm,体重130 kg,BMI 48.9 kg/m2.類内膜癌G1のIA期相当の術前診断に対して腹腔鏡下単純子宮全摘術+両側付属器摘出術+骨盤リンパ節郭清術+大網部分切除術を施行.手術時間463分,術中出血量50 mL.術後6日目に退院.症例3は56歳,G0P0,身長157 cm,体重 128 kg,BMI 51.9 kg/m2.類内膜癌G2のIA期相当の術前診断にて腹腔鏡下単純子宮全摘術+両側付属器摘出術 +大網部分切除術を施行.手術時間354分,術中出血量20 mL.術後6日目での退院許可としたが本人の希望で術後8日目に退院. 3例とも当院での腹腔鏡下子宮体癌手術の平均手術時間に比べて手術時間は延長したが,手術自体による術中合併症や術後合併症はとくにみとめず早期に退院できた.本症例のような高度肥満に対しても腹腔鏡下手術は有用と考えられた.ただし肥満にともなう手術操作のやりにくさや手術時間延長などの課題もあり,今後さらなる検討が望まれる.
ISSN:1344-1817
2187-2244
DOI:10.12936/tenrikiyo.22-002