脾静脈原発平滑筋腫の1例(超音波医学2009;36(2):205-209.)

脾静脈に発生した平滑筋腫の1例を経験したので腹部超音波検査(以下, US)像を中心に報告する. 症例は61歳, 男性. 検診のUSで膵腫瘍を指摘され, 精査を指示されて当院を紹介受診となった. USで膵体部相当部に40mm大の境界明瞭, 内部に高エコー域を混ずる低エコー腫瘤を認めた. 膵管の拡張は無く, 脾静脈は圧排され, 周囲に側副血行路の発達を認めた. 開腹所見で, 腫瘍は膵からは容易に剥離出来たが, 脾静脈と融合しており, 脾静脈合併腫瘍切除術が施行され, 病理組織学的に脾静脈原発平滑筋腫と診断された. RetrospectiveにUS像を見直すと, 脾静脈にbeak signが見られ,...

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Veröffentlicht in:天理医学紀要 2009, Vol.12 (1), p.83-83
Hauptverfasser: 植東ゆみa, 松下陽子a, 岡山幸成a, 西村理b, 松末智b, 小橋陽一郎c
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:脾静脈に発生した平滑筋腫の1例を経験したので腹部超音波検査(以下, US)像を中心に報告する. 症例は61歳, 男性. 検診のUSで膵腫瘍を指摘され, 精査を指示されて当院を紹介受診となった. USで膵体部相当部に40mm大の境界明瞭, 内部に高エコー域を混ずる低エコー腫瘤を認めた. 膵管の拡張は無く, 脾静脈は圧排され, 周囲に側副血行路の発達を認めた. 開腹所見で, 腫瘍は膵からは容易に剥離出来たが, 脾静脈と融合しており, 脾静脈合併腫瘍切除術が施行され, 病理組織学的に脾静脈原発平滑筋腫と診断された. RetrospectiveにUS像を見直すと, 脾静脈にbeak signが見られ, 腫瘍の発生部位を特定する着眼点と考えられた.
ISSN:1344-1817