5. 当施設における特殊型乳癌症例の検討

過去20年間に当施設にて48例の特殊型乳癌症例を経験した. これは同期間の全乳癌症例数の7%に相当する. その内訳は粘液癌12例, 髄様癌2例, 浸潤性小葉癌24例, 扁平上皮癌2例, 紡錘細胞癌4例, アポクリン癌1例, 浸潤性微小乳頭癌3例であり, 平成15年ごろより浸潤性小葉癌の増加が目立ってきた. これらの症例を臨床病理学的に検討すると, 各病型ごとに特徴ある所見が浮かびあがり, 特殊型乳癌を一括して論じられないところが明らかとなった. 特殊型乳癌の治療にあたっては, 病型ごとにその特徴をふまえた治療戦略をたてることが必要であろう....

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Veröffentlicht in:山口医学 2012-05, Vol.61 (1/2), p.75-75
1. Verfasser: 江上哲弘
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:過去20年間に当施設にて48例の特殊型乳癌症例を経験した. これは同期間の全乳癌症例数の7%に相当する. その内訳は粘液癌12例, 髄様癌2例, 浸潤性小葉癌24例, 扁平上皮癌2例, 紡錘細胞癌4例, アポクリン癌1例, 浸潤性微小乳頭癌3例であり, 平成15年ごろより浸潤性小葉癌の増加が目立ってきた. これらの症例を臨床病理学的に検討すると, 各病型ごとに特徴ある所見が浮かびあがり, 特殊型乳癌を一括して論じられないところが明らかとなった. 特殊型乳癌の治療にあたっては, 病型ごとにその特徴をふまえた治療戦略をたてることが必要であろう.
ISSN:0513-1731