1. 両側乳癌を契機に発見されたCowden病の一例
症例は61歳女性. 頭部が大きく, 顔面, 四肢, 舌に多発の小結節を認める. 2005年秋頃より右乳房腫瘤を自覚し, 2006年2月に腫瘤の増大および疼痛のため当科外来を受診した. 腫瘤は9×7×6cm大と巨大で, 細胞診でclassV(invasive ductal carcinoma)であった. CT上, 腫瘍の大胸筋への浸潤と可動性不良の2cm大の右腋窩リンパ節腫大を認めたが, 明らかな遠隔転移は認めず, T4cN2M0, stageIIIBの右乳癌と診断した. 術前化学療法(EC3クール)を施行したところ, 腫瘍は3cm大に縮小し, T2N1M0, stageIIBとなった. また,...
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Veröffentlicht in: | 山口医学 2012-05, Vol.61 (1/2), p.71-71 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は61歳女性. 頭部が大きく, 顔面, 四肢, 舌に多発の小結節を認める. 2005年秋頃より右乳房腫瘤を自覚し, 2006年2月に腫瘤の増大および疼痛のため当科外来を受診した. 腫瘤は9×7×6cm大と巨大で, 細胞診でclassV(invasive ductal carcinoma)であった. CT上, 腫瘍の大胸筋への浸潤と可動性不良の2cm大の右腋窩リンパ節腫大を認めたが, 明らかな遠隔転移は認めず, T4cN2M0, stageIIIBの右乳癌と診断した. 術前化学療法(EC3クール)を施行したところ, 腫瘍は3cm大に縮小し, T2N1M0, stageIIBとなった. また, 同時期に不正性器出血が出現し, 婦人科で精査を行ったところ, 子宮体癌(endometrioid adenocarcinoma)と診断された. 乳癌および子宮癌に対し, 同年6月に右乳房切除術および子宮付属器全摘術を施行した. |
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ISSN: | 0513-1731 |