多発肝転移を伴った横行結腸原発Gastro-Intestinal Stromal Tumorの1切除例

まれな多発肝転移を伴った横行結腸原発のgastrointestinal stromal tumor(以下,GIST)の1例を経験したので報告する.症例は74歳の男性で下血を主訴に当院を受診した.大腸内視鏡検査で横行結腸に約9cmの粘膜下腫瘍様隆起を認め,CTで多発肝転移も認めた.右半結腸切除を施行し病理組織学的検索で紡錘形細胞が線維性増殖をしており, 腫瘍細胞は柵状配列を呈していた. c-kit,Desmin,SMAはともに陰性でS-100はごく少数陽性ではあったが,病理組織学的所見での腫瘍の柵状配列を重視してGISTと診断した.術後イマチニブを投与して経過良好である....

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Veröffentlicht in:山口医学 2012/05/01, Vol.61(1+2), pp.51-55
Hauptverfasser: 久保, 秀文, 西山, 光郎, 多田, 耕輔, 宮原, 誠, 長谷川, 博康
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:まれな多発肝転移を伴った横行結腸原発のgastrointestinal stromal tumor(以下,GIST)の1例を経験したので報告する.症例は74歳の男性で下血を主訴に当院を受診した.大腸内視鏡検査で横行結腸に約9cmの粘膜下腫瘍様隆起を認め,CTで多発肝転移も認めた.右半結腸切除を施行し病理組織学的検索で紡錘形細胞が線維性増殖をしており, 腫瘍細胞は柵状配列を呈していた. c-kit,Desmin,SMAはともに陰性でS-100はごく少数陽性ではあったが,病理組織学的所見での腫瘍の柵状配列を重視してGISTと診断した.術後イマチニブを投与して経過良好である.
ISSN:0513-1731
1880-4462
DOI:10.2342/ymj.61.51