11. 術後早期からのBPS (Behavioral Pain Scale)使用による疼痛評価の効果
【目的】CAM-ICUに加えてBPSを導入した後のせん妄の発生率の違いを明らかにする. 【方法】対象:開胸腹術後でコミュニケーションがとれない15歳以上の人工呼吸器装着患者. 方法: CAM-ICUに加えて, 主観的な疼痛評価を行った群(A群)29名, CAM-ICUにBPS疼痛評価スケールを加えた(B群)24名のせん妄発症件数を調査した. 両群の年齢, 性別, 体重, 術式, 手術時間, 挿管時間, プロポフォールの総投与量, プレセデックスの持続静注の有無, 持続硬膜外鎮痛の有無, フェンタニル持続静注の有無, 抜管までの臨時鎮痛薬使用の有無を調査し, それぞれの項目について両群間で統計解...
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Veröffentlicht in: | 山口医学 2011, Vol.60 (5), p.205-205 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】CAM-ICUに加えてBPSを導入した後のせん妄の発生率の違いを明らかにする. 【方法】対象:開胸腹術後でコミュニケーションがとれない15歳以上の人工呼吸器装着患者. 方法: CAM-ICUに加えて, 主観的な疼痛評価を行った群(A群)29名, CAM-ICUにBPS疼痛評価スケールを加えた(B群)24名のせん妄発症件数を調査した. 両群の年齢, 性別, 体重, 術式, 手術時間, 挿管時間, プロポフォールの総投与量, プレセデックスの持続静注の有無, 持続硬膜外鎮痛の有無, フェンタニル持続静注の有無, 抜管までの臨時鎮痛薬使用の有無を調査し, それぞれの項目について両群間で統計解析を行った. 【結果】せん妄発症率は, A群31%, B群8.3%で, B群の方が有意に低かった. その他の項目に対し両群間に有意差はなかった. 【考察】術後入室患者に対し, 術後早期からBPSを用いて疼痛管理をすることは, せん妄発生予防の一助となる可能性が示唆された. |
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ISSN: | 0513-1731 |