NO.9 肺気腫ブラの換気状態: Dynamic Xenon-133 gas SPECTによる検討

【目的】肺気腫患者のブラ形成部と周囲肺の換気状態の関係をdynamic Xenon-133 gas SPECTを用いて検討した. 【方法】Dynamic Xenon-133 gas SPECTは3検出器型SPECT装置で行い, 52患者の合計108のブラ形成部の肺断面でXenon-133ガス洗い出し曲線を得て, ブラ形成部と周囲肺のXenon-133ガス洗い出し半減時間(T1/2)を算出した. 【結果】108ブラ形成部のうち1つを除き, Xenon-133ガス流入を認め, これらのうち46(88%)患者の95(88.7%)ブラ形成部では顕著なXenon-133ガス貯留(T1/2: 174秒±7...

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Veröffentlicht in:山口医学 2011, Vol.60 (3), p.78-78
Hauptverfasser: 菅一能, 松永尚文, 徳田修, 上田和弘, 岩永秀幸
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】肺気腫患者のブラ形成部と周囲肺の換気状態の関係をdynamic Xenon-133 gas SPECTを用いて検討した. 【方法】Dynamic Xenon-133 gas SPECTは3検出器型SPECT装置で行い, 52患者の合計108のブラ形成部の肺断面でXenon-133ガス洗い出し曲線を得て, ブラ形成部と周囲肺のXenon-133ガス洗い出し半減時間(T1/2)を算出した. 【結果】108ブラ形成部のうち1つを除き, Xenon-133ガス流入を認め, これらのうち46(88%)患者の95(88.7%)ブラ形成部では顕著なXenon-133ガス貯留(T1/2: 174秒±72)を認め, 2患者の2ブラ形成部を除き周囲肺にも顕著なガス貯留(T1/2: 174秒±82)を伴っていた. CTでは汎小葉性, 汎細葉性型気腫性変化を比的高度に有していた. 残りの6(11%)患者の13(12%)ブラ形成部では, 1例の1ブラ形成部を除くと, ガス貯留は軽度(T1/2: 62秒±11)で, 周囲肺でもガス貯留は軽度(T1/2; 60秒±18)であった. CTでは気腫性変化に乏しいか傍隔壁型肺気腫または喫煙関連間質肺炎像を有していた. Xenon-133ガス流入を認めた107ブラ形成部のT1/2は, 周囲肺のT1/2と有意に相関した(R=0.884, P
ISSN:0513-1731