1. 救急部における看護師の感染予防の意識向上と手袋着用の変化

救急部に来院する患者は, 事前情報が少なく感染の危険性が高いため, 標準予防策の実践が必要である. 標準予防策では, 血液・体液等に接触する可能性のある時には, 手袋を着用するようにいわれており, 院内でも手袋着用が推進されている. しかし, 実際は手袋着用が不十分であり, 救急部に勤務する看護師の感染予防に対する意識が低いのではないかと考えた. そこで標準予防策の一環として, 防護具の中の手袋に着眼した. 感染に対する意識を高め手袋着用が向上することを目的として, 1. 看護師に対して実態調査の実施 2. 実態調査を元にした手袋着用の向上を目指して1)正しい知識を得られる工夫 2)ポスターの設置 3)手袋設置場所の増加を実施した. 結果, 手袋着用に対する実態が把握出来, 感染予防の意識と手袋着用が向上したため, ここに報告する.