4. 低左心機能症例(EF35%以下)に対するCABG
【目的】術前低左心機能(EF35%以下)を伴ったCABG症例の手術成績について検討した. 【対象と方法】2001年から2008年3月までに当院にて施行された294例のCABG症例の内, AMIを除外した低左心機能(EF35%以下)を伴った31症例を対象とした. 手術時年齢67.3±7.3歳であった. 男:女は20:11であった. 術前EF25.5±6.3%であった. 術前にLABPを装着したのは25例(80.6%)であった. 人口心肺停止下CABG 19例, 人口心肺心拍動下CABG 11例, OPCAB 1例であった. 平均バイパス枝数2.1±0.9であった. 併設手術はMAP 2例, Do...
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Veröffentlicht in: | 山口医学 2009, Vol.58 (5), p.220-220 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】術前低左心機能(EF35%以下)を伴ったCABG症例の手術成績について検討した. 【対象と方法】2001年から2008年3月までに当院にて施行された294例のCABG症例の内, AMIを除外した低左心機能(EF35%以下)を伴った31症例を対象とした. 手術時年齢67.3±7.3歳であった. 男:女は20:11であった. 術前EF25.5±6.3%であった. 術前にLABPを装着したのは25例(80.6%)であった. 人口心肺停止下CABG 19例, 人口心肺心拍動下CABG 11例, OPCAB 1例であった. 平均バイパス枝数2.1±0.9であった. 併設手術はMAP 2例, Dor手術1例であった. これらの手術成績について検討した. 【結果】人口呼吸時間4.5±4.8日, IABP装着時間3.4±2.5日であった. 術後EF34.5±9.2%であった. 術後合併症はVT 5例(16%), 骨髄炎2例(6%), 脳梗塞1例(3%), 後出血1例(3%), 房室ブロック1例(3%)であった. 手術死亡1例(3%)であった. 【結語】1. 冠動脈バイパスにより術後EFは有意に改善した(p<..0001). 2. 術後不整脈の発生が多く注意が必要であった. 3. 手術死亡率は3%と低く術後成績は良好であった. |
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ISSN: | 0513-1731 |