5. 乳癌骨転移との鑑別を要したSAPHO症候群の一例

症例は60代女性. エコー検査にて左乳房C区に10mm大の腫瘤を指摘され, マンモグラフィーでは同部にカテゴリー5(微細線状・微細分枝状, 区域性)の石灰化を認めた. 細胞診で浸潤性乳管癌の診断を得たため, 手術施行予定となった. 術前に施行した骨シンチグラフィーにて右胸鎖関節に集積を認め, MRIでは同部に50×35×37mm大の腫瘤を認めた. 手掌と足底に膿疱を認めた. 以上より胸鎖関節の腫瘤は転移ではなく, SAPHO症候群の一症状であると診断した....

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Veröffentlicht in:山口医学 2008-02, Vol.57 (1), p.24-24
Hauptverfasser: 松隈聰, 須藤隆一郎, 竹内雅大, 山下修, 仲田惣一, 林雅太郎, 犬尾浩之, 宮本俊吾, 金田好和, 善甫宣哉, 倉田悟, 中安清, 椎木栄一, 小篠純一, 亀井敏昭
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は60代女性. エコー検査にて左乳房C区に10mm大の腫瘤を指摘され, マンモグラフィーでは同部にカテゴリー5(微細線状・微細分枝状, 区域性)の石灰化を認めた. 細胞診で浸潤性乳管癌の診断を得たため, 手術施行予定となった. 術前に施行した骨シンチグラフィーにて右胸鎖関節に集積を認め, MRIでは同部に50×35×37mm大の腫瘤を認めた. 手掌と足底に膿疱を認めた. 以上より胸鎖関節の腫瘤は転移ではなく, SAPHO症候群の一症状であると診断した.
ISSN:0513-1731