4. 乳房内破綻出血から診断された乳癌の2例

乳房内で破綻し乳房部皮下への出血滲潤から乳癌の診断に至った2例を経験した. 2例とも乳房の腫瘤感は自覚していたようで初診時明瞭に腫瘤を触知したが, それまで精査は受けていなかった, 第1例は何ら誘引のない左乳房皮下出血で来院, 精査にて嚢胞内乳癌で嚢胞内に出血し, これが穿破したものであった. 第2例はバイクで転倒し右胸部を打撲, その後同側背部から対側乳房部皮下まで広く血液滲潤がみられた. 本例は造影CTにて腫瘤の乳房内破綻, 出血さらに娘結節まで明瞭に捉えられた. さらに病理学的検査で血腫壁に腫瘍細胞の散布がみられた. この2例を臨床病理学的に検討したい....

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Veröffentlicht in:山口医学 2008-02, Vol.57 (1), p.24-24
Hauptverfasser: 前田祥成, 江上哲弘, 岡田敏正, 中邑光男, 坂田晃一朗, 金子隆幸
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:乳房内で破綻し乳房部皮下への出血滲潤から乳癌の診断に至った2例を経験した. 2例とも乳房の腫瘤感は自覚していたようで初診時明瞭に腫瘤を触知したが, それまで精査は受けていなかった, 第1例は何ら誘引のない左乳房皮下出血で来院, 精査にて嚢胞内乳癌で嚢胞内に出血し, これが穿破したものであった. 第2例はバイクで転倒し右胸部を打撲, その後同側背部から対側乳房部皮下まで広く血液滲潤がみられた. 本例は造影CTにて腫瘤の乳房内破綻, 出血さらに娘結節まで明瞭に捉えられた. さらに病理学的検査で血腫壁に腫瘍細胞の散布がみられた. この2例を臨床病理学的に検討したい.
ISSN:0513-1731