肝細胞癌におけるHSP70/HLA Class 1発現の意義
【目的】HCV関連肝細胞癌(以下HCV-HCC)におけるHSP70とhuman leukocyte antigen(HLA)Class 1の発現を臨床病理学的因子ならびに再発予後とあわせて検討した. 【対象】外科的肝切除術を施行したHCV-HCCの73例. 【方法】切除標本をホルマリン固定後パラフイン包埋し, HSP70とHLA Class 1の免疫組織化学染色を行った. 【結果】HSP70とHLA Class 1の陽性率はそれぞれ92%(67/73)と59%(43/73)であり, 共に陽性であったのは52%(38/73)であった. HSP70は, well症例に比べmod+poor症例で有意...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 山口医学 2007, Vol.56 (6), p.226-226 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 【目的】HCV関連肝細胞癌(以下HCV-HCC)におけるHSP70とhuman leukocyte antigen(HLA)Class 1の発現を臨床病理学的因子ならびに再発予後とあわせて検討した. 【対象】外科的肝切除術を施行したHCV-HCCの73例. 【方法】切除標本をホルマリン固定後パラフイン包埋し, HSP70とHLA Class 1の免疫組織化学染色を行った. 【結果】HSP70とHLA Class 1の陽性率はそれぞれ92%(67/73)と59%(43/73)であり, 共に陽性であったのは52%(38/73)であった. HSP70は, well症例に比べmod+poor症例で有意に高発現(p=0.0179)し, HLA Class 1は, 最大腫瘍径3cm以上の症例では3cm未満の症例に比べて, 有意に発現が低下(p=0.0118)していた. また, これらの発現と再発予後に関連は認められなかった. 【結語】HCV-HCCにおいてHSP70は脱分化に伴い高発現し, HLA Class 1の発現は腫瘍径の増大により低下した. また, これらの発現と無再発生存には関連は認めなかった. |
---|---|
ISSN: | 0513-1731 |