1.乳癌肺転移に対する手術例の検討

乳癌肺転移13例に対し手術を行った. 症例は男性1例, 女性12例, 年齢は35~74, 平均50才であった. TNM分類は病期1 : 6例, 2A : 4例, , 3B : 1例で, 初回手術法は胸筋温存乳切6例, 胸筋合併乳切5例, 拡大乳切2例であった. 初回手術から再発までの期間は平均6年10ヵ月, 肺転移様式は単発10例, 多発3例であった. 9例は原発肺癌が否定出来ず手術, 4例は術前化学放射線治療を行ってから手術 に踏み切った. 手術方法は肺葉切除2例, 部分切除10例, 区域切除1例であった. 転帰は5例が術後2年2ヵ月~10年2ヵ月健在, 1例が骨転移を認めるが生存, 7例が...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:山口医学 2007-04, Vol.56 (2), p.63-63
Hauptverfasser: 佐藤正史, 倉田悟, 竹本圭宏, 釘宮成二, 岡本辰哉, 宮本俊吾, 金田好和, 須藤隆一郎, 善甫宣哉, 中安清, 江里健輔
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:乳癌肺転移13例に対し手術を行った. 症例は男性1例, 女性12例, 年齢は35~74, 平均50才であった. TNM分類は病期1 : 6例, 2A : 4例, , 3B : 1例で, 初回手術法は胸筋温存乳切6例, 胸筋合併乳切5例, 拡大乳切2例であった. 初回手術から再発までの期間は平均6年10ヵ月, 肺転移様式は単発10例, 多発3例であった. 9例は原発肺癌が否定出来ず手術, 4例は術前化学放射線治療を行ってから手術 に踏み切った. 手術方法は肺葉切除2例, 部分切除10例, 区域切除1例であった. 転帰は5例が術後2年2ヵ月~10年2ヵ月健在, 1例が骨転移を認めるが生存, 7例が6ヵ月~8年癌死した. 健存5例は再発までの期間がいずれも5年以上であった. 結語 : 乳癌肺転移は再発までの期間が長いと原発性肺癌と鑑別が難しい. 再発までが5年以上, 単発, あるいは他に転移があっても治療可能な例は肺切除 の適応であり予後も良好である.
ISSN:0513-1731