3.男性嚢胞内乳癌の一例

男性嚢胞内乳癌の一例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する. 症例は57歳の男性で, 平成17年1月右乳房に腫瘤を自覚, 8月に乳頭より血性分泌あり来院した. 初診時, 右乳房に3×2.5cmの多結節性, 波動のある緊満性の腫瘤を触知した. MMGでは, 同腫瘤は均一な濃度の分葉状の腫瘤影で, エコー所見は多房性嚢胞と嚢胞内部に突出する腫瘤を認めた. 嚢胞内容液は血性であり, 内容液と嚢胞内部に突出する腫瘤の細胞診も共にclassVであった. これらより嚢胞内乳癌の診断の下, 全乳房切除術及びSLN生検を施行した. 術後補助療法は施行していない....

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Veröffentlicht in:山口医学 2006-02, Vol.55 (1), p.39-39
Hauptverfasser: 一丸孝之, 江上哲弘, 金子隆幸, 外山栄一郎, 手島憲一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:男性嚢胞内乳癌の一例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する. 症例は57歳の男性で, 平成17年1月右乳房に腫瘤を自覚, 8月に乳頭より血性分泌あり来院した. 初診時, 右乳房に3×2.5cmの多結節性, 波動のある緊満性の腫瘤を触知した. MMGでは, 同腫瘤は均一な濃度の分葉状の腫瘤影で, エコー所見は多房性嚢胞と嚢胞内部に突出する腫瘤を認めた. 嚢胞内容液は血性であり, 内容液と嚢胞内部に突出する腫瘤の細胞診も共にclassVであった. これらより嚢胞内乳癌の診断の下, 全乳房切除術及びSLN生検を施行した. 術後補助療法は施行していない.
ISSN:0513-1731