1.当院看護部感染対策委員会の活動報告セラチア菌予防対策マニュアルの活用状況調査

【始めに】平成14年度に, 従来あった疾患別感染対策マニュアルを改訂し, 翌年5月より使用開始した. その中の「セラチア菌予防対策マニュアル」(以下マニュアルと略す)について, 使用開始6ヵ月目にマニュアルの活用状況の把握と内容の見直し 修正を目的に全看護職員対象にアンケート調査を実施した. 今回は, その調査結果と委員会活動の今後の課題を報告する. 【方法】1. 調査期間:平成15年11月17日~平成15年12月4日2. 調査方法:各部署の感染委員が当該部署職員に調査用紙を配布. 回答は無記名, 記入後回収袋に投入とした. 3. 調査内容:感染委員会で, マニュアルの項目より, 13項目を抽...

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Veröffentlicht in:山口医学 2004-10, Vol.53 (4/5), p.253-253
1. Verfasser: 渡辺由美子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:【始めに】平成14年度に, 従来あった疾患別感染対策マニュアルを改訂し, 翌年5月より使用開始した. その中の「セラチア菌予防対策マニュアル」(以下マニュアルと略す)について, 使用開始6ヵ月目にマニュアルの活用状況の把握と内容の見直し 修正を目的に全看護職員対象にアンケート調査を実施した. 今回は, その調査結果と委員会活動の今後の課題を報告する. 【方法】1. 調査期間:平成15年11月17日~平成15年12月4日2. 調査方法:各部署の感染委員が当該部署職員に調査用紙を配布. 回答は無記名, 記入後回収袋に投入とした. 3. 調査内容:感染委員会で, マニュアルの項目より, 13項目を抽出し, 調査用紙を作成した. 4. 部署別集計をまとめ, 全体集計を出し, 評価 分析をした. 【結果】1. 調査した13項目すべての全体評価は72%であった. 2. 項目別の全体評価が70%以下の調査項目は, 以下の4項目であった. 1)セラチア菌予防対策マニュアルに目を通したか. 2)サーフロー留置針は3日で抜去または入れ替えている. 3)スピーフローは開封時, 日付を記入している. 4)元の加湿器には, 蒸留水を継ぎ足ししていない. 3. 90%以上の高い評価項目は, 2項目のみであった. 【まとめ】調査項目別の全体評価には, 52%~95%と幅があった. この結果より, マニュアル周知徹底が不十分なことにより, 実践できていない項目があり, 感染対策を職員一人一人が意識するためには, その根拠を踏まえた指導が必要であることがわかった. またこのことが, 委員会活動における今後の課題であると認識した.
ISSN:0513-1731