2.ステロイドパルス療法はARDSを改善するか?

ARDSに対するステロイドパルス(以下SP)療法の効果を後ろ向きに検討した. 【対象と方法】対象はThe American-European Consensus Conference on ARDSの基準を用いてARDSと診断された65例. SP療法(1000mg/day/3日間)を行った40例(S群)と行わなかった25例(C群)の2群に分け, Chest Radiograph Score(CRS) Lung Injury Score(LIS)を評価した. 【結果】CRSはS群においてSP療法1日後より有意に低下した(3. 4→2. 8). C群では診断3日後に低下した(3. 4→2. 8)....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:山口医学 2004-06, Vol.53 (3), p.193-193
Hauptverfasser: 柴崎誠一, 吉冨郁, 原西保典, 中村久美子, 岡英男, 田村尚, 又吉康俊
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:ARDSに対するステロイドパルス(以下SP)療法の効果を後ろ向きに検討した. 【対象と方法】対象はThe American-European Consensus Conference on ARDSの基準を用いてARDSと診断された65例. SP療法(1000mg/day/3日間)を行った40例(S群)と行わなかった25例(C群)の2群に分け, Chest Radiograph Score(CRS) Lung Injury Score(LIS)を評価した. 【結果】CRSはS群においてSP療法1日後より有意に低下した(3. 4→2. 8). C群では診断3日後に低下した(3. 4→2. 8). LISはS群においてSP療法1日後より有意に低下した(9. 6→8. 7). C群では診断3日後にも有意な低下は認めなかった(6. 4→5. 5). 死亡はS群18例(45%), C群8例(32%)で差はなかった. 【結語】SP療法はCRS, LISを改善させるが, 予後に影響はしなかった.
ISSN:0513-1731