NO.9 周波数分布から見たいびき音の音響解析~閉塞型睡眠時無呼吸症候群の上気道狭窄部位との関連について

当科では2001年5月以降, 終夜睡眠時ポリソムノグラフィー検査と同時に, MDを用いた睡眠中のいびき音の録音を行ってきた. 録音したいびき音は, 後日パーソナルコンピュータ上にて音響解析ソフトウェアによる解析を試みている. 解析項目は, 基本周波数, 周波数分布(パワースペクトラム), 雑音成分など4項目としている. これまでに, 単純いびき症と閉塞型睡眠時無呼吸症候群に随伴するいびきでは周波数分布が異なること, 手術や口腔内装具による治療を行った症例では治療効果に伴いいびき音の周波数分布が変化することなどを明らかにしてきた. 今回は, ダイナミックMRIや食道内圧測定によって推測された上気...

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Veröffentlicht in:山口医学 2004-06, Vol.53 (3), p.188-188
Hauptverfasser: 原浩貴, 村上直子, 山下裕司
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:当科では2001年5月以降, 終夜睡眠時ポリソムノグラフィー検査と同時に, MDを用いた睡眠中のいびき音の録音を行ってきた. 録音したいびき音は, 後日パーソナルコンピュータ上にて音響解析ソフトウェアによる解析を試みている. 解析項目は, 基本周波数, 周波数分布(パワースペクトラム), 雑音成分など4項目としている. これまでに, 単純いびき症と閉塞型睡眠時無呼吸症候群に随伴するいびきでは周波数分布が異なること, 手術や口腔内装具による治療を行った症例では治療効果に伴いいびき音の周波数分布が変化することなどを明らかにしてきた. 今回は, ダイナミックMRIや食道内圧測定によって推測された上気道の狭窄 閉塞部位といびき音の音響学的特徴の有無について検討したので文献的考察を加えて報告する.
ISSN:0513-1731