感染症流行時の患者のトリアージと診療で使用される空間の現状と評価に関する考察

目的:感染症流行時の患者の受け入れに対応可能な医療施設の建築設計に資する知見を得ることを目的とし,感染症が疑われる患者の受け入れと診療で使用した場所への医療者の印象などを把握する。方法:全国の200床以上の調査時に感染症が疑われる患者の診察または受け入れを行っている病院勤務の医師50人を対象に,感染症が疑われる患者のトリアージと診療の実施場所の現状と印象についてアンケート調査を実施した。結果:トリアージエリアは外来入口前,救急入口前,エントランスホールに比較的多く設営されている。外来入口前をトリアージの実施場所として使用する場合は,広さが確保できること,見通しがよいこと,設備環境が整っているこ...

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Veröffentlicht in:日本臨床救急医学会雑誌 2023/12/28, Vol.26(6), pp.730-737
Hauptverfasser: 江川, 香奈, 縫村, 崇行
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:感染症流行時の患者の受け入れに対応可能な医療施設の建築設計に資する知見を得ることを目的とし,感染症が疑われる患者の受け入れと診療で使用した場所への医療者の印象などを把握する。方法:全国の200床以上の調査時に感染症が疑われる患者の診察または受け入れを行っている病院勤務の医師50人を対象に,感染症が疑われる患者のトリアージと診療の実施場所の現状と印象についてアンケート調査を実施した。結果:トリアージエリアは外来入口前,救急入口前,エントランスホールに比較的多く設営されている。外来入口前をトリアージの実施場所として使用する場合は,広さが確保できること,見通しがよいこと,設備環境が整っていること,敷地外に搬送しやすいこと,独立した動線を確保できることが全体満足度の上昇にかかわっていた。結論:感染症が疑われる患者のトリアージの実施場所と診療の実施場所の満足度に関連する要件の概要が把握できた。
ISSN:1345-0581
2187-9001
DOI:10.11240/jsem.26.730