消防機関が行うファーストエイド講習のあり方について
背景:『JRC蘇生ガイドライン2015』でファーストエイド(FA)の章が設けられたが,消防機関がFAに特化した指導内容の標準的なカリキュラムや教材はない。目的:消防機関が市民に対してFA講習を実施するためのカリキュラム,指導方法を作成する。方法:①消防機関におけるFA講習実施状況の実態調査,②現状を踏まえた教材案と講習カリキュラム案の検討,③作成した教材案を用いて消防職員を対象にしたパイロット講習会の実施,④講習会参加者へのアンケート調査の順に行った。結果:実態調査から,止血帯止血法など7項目で構成された教材案を作成した。パイロット講習会で使用した教材はFA講習で需要があるものと認められた。ま...
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Veröffentlicht in: | 日本臨床救急医学会雑誌 2020/06/30, Vol.23(2), pp.125-131 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 背景:『JRC蘇生ガイドライン2015』でファーストエイド(FA)の章が設けられたが,消防機関がFAに特化した指導内容の標準的なカリキュラムや教材はない。目的:消防機関が市民に対してFA講習を実施するためのカリキュラム,指導方法を作成する。方法:①消防機関におけるFA講習実施状況の実態調査,②現状を踏まえた教材案と講習カリキュラム案の検討,③作成した教材案を用いて消防職員を対象にしたパイロット講習会の実施,④講習会参加者へのアンケート調査の順に行った。結果:実態調査から,止血帯止血法など7項目で構成された教材案を作成した。パイロット講習会で使用した教材はFA講習で需要があるものと認められた。また,FA講習は上級救命講習で職種や年齢層を限定して開催するという意見が多くを占めた。結論:消防機関が市民に対してFA講習を実施していくためには,良質な教材と多様な組み合わせによるカリキュラムの用意が必要である。 |
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ISSN: | 1345-0581 2187-9001 |
DOI: | 10.11240/jsem.23.125 |