CPSSを参考に考案した診療放射線技師のためのCT撮影時脳卒中スケール (CTSS)

【要旨】「はじめに」 : われわれは, 診療放射線技師が頭部CT撮影時に入室からポジショニングまでの間に簡易的に脳卒中の評価を行うCT撮影時脳卒中スケール (computed tomography stroke scale ; CTSS) を考案した. 「目的」 : CTSSの精度について検証する. 「対象と方法」 : 共同研究施設の3施設において2015年4~10月までに救急外来を受診して頭部CT撮影を施行された1,575症例中, 既往に脳梗塞がある症例や外傷症例, 意識レベルが悪い評価不能症例を除外し, さらにISLSプロバイダー資格を有する技師6名が評価した324症例に対してCTSSの精...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本臨床救急医学会雑誌 2019-06, Vol.22 (3), p.436-441
Hauptverfasser: 山田晃弘, 大保勇, 住田知隆, 大森健太郎, 山口均
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:【要旨】「はじめに」 : われわれは, 診療放射線技師が頭部CT撮影時に入室からポジショニングまでの間に簡易的に脳卒中の評価を行うCT撮影時脳卒中スケール (computed tomography stroke scale ; CTSS) を考案した. 「目的」 : CTSSの精度について検証する. 「対象と方法」 : 共同研究施設の3施設において2015年4~10月までに救急外来を受診して頭部CT撮影を施行された1,575症例中, 既往に脳梗塞がある症例や外傷症例, 意識レベルが悪い評価不能症例を除外し, さらにISLSプロバイダー資格を有する技師6名が評価した324症例に対してCTSSの精度を評価した. 「結果」 : CTSSの感度は78.4%, 特異度は95.2%, 陽性的中率は87.4%, 陰性的中率は91.1%を示した. 「結語」 : 考案したCTSSは感度, 特異度ともに精度の高い脳卒中スケールであり, 臨床運用できる可能性が示唆された.
ISSN:1345-0581