A県養護教員研修会における病院前救護グループワーク事例の分析

目的:学校現場における児の疾病・負傷に対する養護教員の病院前救護事例について分析を行い,養護教員への医学教育のあり方を検討した。対象と方法:2007年にA県の養護教員研修会の「今までの教員生活の中で一番印象に残ったヒヤリハット体験」のグループワークで提出された事例226例を,①4M分析,②傷病名の2つの方法で分類し,各々の件数の単純集計を行った。結果:累計で362件のインシデント・アクシデント,237件の傷病を集計した。4M分析では人的要因194件(養護教員の重症度・緊急度評価能力にかかわるものが主),作業環境要因132件(事例発生時の職員連携に関するものが主),管理要因9件,その他27件,傷...

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Veröffentlicht in:日本臨床救急医学会雑誌 2012/10/31, Vol.15(5), pp.679-684
Hauptverfasser: 黒目, 恭子, 柴田, 喜幸, 七戸, 康夫, 梶木, 繁之, 岡本, 吉生, 田村, 裕子, 氏家, 良人
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:学校現場における児の疾病・負傷に対する養護教員の病院前救護事例について分析を行い,養護教員への医学教育のあり方を検討した。対象と方法:2007年にA県の養護教員研修会の「今までの教員生活の中で一番印象に残ったヒヤリハット体験」のグループワークで提出された事例226例を,①4M分析,②傷病名の2つの方法で分類し,各々の件数の単純集計を行った。結果:累計で362件のインシデント・アクシデント,237件の傷病を集計した。4M分析では人的要因194件(養護教員の重症度・緊急度評価能力にかかわるものが主),作業環境要因132件(事例発生時の職員連携に関するものが主),管理要因9件,その他27件,傷病の内訳は身体疾患217件,精神系疾患17件,心肺停止3件であった。結語:学校現場での救護事例は養護教員による重症度緊急度評価,学校職員連携が大切である。また,傷病内容は身体疾患から精神系疾患と幅広く,養護教員には広範囲の医学教育が必要である。
ISSN:1345-0581
2187-9001
DOI:10.11240/jsem.15.679